徳島/佐古 内科・皮膚科・美容皮膚科
おおしま内科皮フ科クリニック

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足を見てみましょう!(フットケアのお話し)

2017.03.15
先日、徳島市医師会のセミナーで講演をさせて頂きました。

その内容の一部をご紹介。



糖尿病の患者さんと足病変が切っても切れないって話です。

足の爪切りでは、なかなか上手く切れず、深爪で足指にキズをつけてしまったり・・・
足の冷え性で電気あんかや湯たんぽ、カイロなどで低温火傷してしまったり・・・
靴擦れによる足の豆や血豆が裂けて、そこから感染をおこしたり・・・
知らない間に出来た足の傷から感染・・・

などなど、足の神経障害による感覚異常や、高血糖や血流障害からくるキズの治りの悪さなどなど。
悪化する要因が山ほどあります。


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当院では、初診時には必ず足の神経障害の評価や、血流異常の評価をしています。
(年に最低1回は、動脈硬化の評価も行っていますヨ!!)

実際に糖尿病がなかなか良くならず、足先のしびれ痛みや冷感で受診された患者さんの足です。


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両下肢の神経障害(感覚障害によるシビレや痛み)、左下腿部の血流障害(糖尿病による動脈硬化から)
があり、循環器内科へ紹介して足の血管をカテーテルで広げて貰う処置が必要でした。

またここまで進む方には、足の白癬症(水虫)の合併も多いです。
爪も、皮膚科で切らないと足指にキズを付けてしまい、足の切断に至る患者さんもいますからネ。
日頃から足の病変には目を配らないといけません。

「患者さん自ら、日頃から足は見て下さいネ!!」

足白癬症や足爪白癬症(爪の水虫)が、当院通院中の患者さんにどれくらい合併していたかを調べました。



326名の糖尿病患者さん(1型糖尿病46人、2型糖尿病280人)のうち、15.3%の方に足白癬症や足爪白癬症の合併がありました。
なかでも、1型糖尿病患者さんの8.7%に、2型糖尿病患者さんの16.4%に合併していました。
1型糖尿病患者さんに比べて、2型糖尿病患者さんの方が平均年齢が高く、HbA1cが高い傾向があるのも~
約2倍も合併率がある原因かもしれません。

また足白癬と爪白癬の両方を合併している方が約42%もいらっしゃいます。

それと気になる報告結果をご紹介します。



足指の間にある白癬の悪化から、細菌感染を来して重症化する方が多いと考えていましたが・・・

足白癬よりも、静か~に爪を蝕む、足爪白癬の方が、足の切断にまで悪化する要因となるとは!!

足爪白癬は、爪が分厚くなったり、白く濁ってきたりしますから、足を見てみましょう。

当院は皮膚科も併設していますので、フットケアについて気になる患者さんは遠慮なく言って下さいネ。

医療法人大島内科医院
おおしま内科皮フ科クリニック

徳島市佐古二番町5-20
TEL:088-622-1230 FAX:088-622-1240

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